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これまでややカタい話が続いたので、今日は少し軽め(?)に
いきたいと思います。

私は映画が好きで、休日にはよくDVDを借りて観ます。

最近観た作品の中で印象に残っているのが、向井理主演の
「僕たちは世界を変えることができない。」です。

平凡な大学生が、ふとしたきっかけでボランティアに興味を持ち、
仲間と協力して資金を貯めカンボジアに小学校を建てるという話です。
唐突感のある設定ですが、実話に基づくフィクションとのことです。

本作品はボランティアを題材にしていますが、単なるヒューマン
ドラマではありません。
平凡な大学生である主人公(コータ)とその仲間たちが、悪戦苦闘
しながら目標を達成する過程の中に、ビジネスにも通じるヒントが
数多くちりばめられています。

特に印象に残っているのは次の点です。
ちょっとだけ「ネタばれ」になるかもしれませんので、まだ作品を
観ていない方は、ご注意ください。

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好き嫌い < 価値観&能力

主人公であるコータは、医大に通う大学2年生。
どちらかと言えばおとなしめで、典型的な草食系男子です。
一緒にカンボジア小学校建設プロジェクトを立ち上げることになる、
同級生の芝山と矢野もコータと同じようなタイプです。

そこに、新メンバーとして、大学が異なり、キャラも正反対
(イケメンで一見チャラ男)の本田が加わります。

当初、芝山と矢野は、この本田を苦手に感じ、プロジェクトに加える
ことに後ろ向きでした。

そんな中、コータは自分と同じく「何か熱くなれるもの」を求めている
本田を受け入れ、一緒にやろうと声をかけます。

本田は、甲太ら3人とは異なり、フットワークがよくコミュニケーション
能力も高いことから、その後のプロジェクト運営に多大な貢献をする
ことになります。

キャラが違う、とっつきにくい、何か苦手という感情にとらわれず、
価値観が共有でき、プロジェクトに貢献できるスキル・能力を持つ
人間は積極的に登用する。

組織作りの鉄則と言えるでしょう。


リーダーシップのカタチ

活動を開始してしばらくは、本田の活躍もありプロジェクトは順調に
進みます。
スポンサー企業との交渉やチャリティイベントの企画・運営において、
本田は持ち前のスキル・能力を活かしプロジェクトをグイグイ
引っ張ります。

一方、発案者のコータはというと、仲間の前でまともに挨拶もできず、
存在感ゼロ。見ていて歯がゆいくらいです。

ところが、ある日プロジェクトが危機を迎えます。
スポンサー企業の社長が不正取引で逮捕された影響で、
コータらのプロジェクトも誹謗中傷の的となり、資金集めも頓挫します。

これまでプロジェクトを引っ張ってきた本田は、苛立ちを隠せず、
資金集めのノルマ化を提案し、メンバーから猛反発を受けます。

後からプロジェクトに参加したメンバーからは、プロジェクトに対する
批判的な発言が相次ぎます。

 なぜカンボジアなの?
 日本にも困っている人がたくさんいるんじゃないのか?
 小学校を一つ作ったからといって何も変わらないんじゃないの?

といったそもそも論まで飛び出し、一人二人とプロジェクトを去ります。

さらに、コアメンバーであるコータ、本田、芝山、矢野の間でも
不協和音が広がり、プロジェクトは崩壊の危機を迎えます。

そこでコータはどうしたか?
発案者として、混乱を収拾することができず、自らも混乱し、自信を失い、
心が折れる寸前まで追い込まれます。
カンボジアの子供から届いた手紙にも向き合うことができなくなります。

しかし、どん底まで落ち込んだ中で、ある想いに至ります。

 人のために何かをする喜びは、自分のために何かをするよ
 喜びよりも勝るときがある。
 僕たちに世界を変えることなんてできない。
 でも、僕たちが小学校を建てることで、カンボジアの子供たちが
 笑顔になれる。
 だから僕は小学校を建てたい。


さらに、
 僕はとても情けない人間です。僕一人では何もできない。
 だからみんなの力を貸して欲しい。


コータはメンバーの前で、涙でぐしゃぐしゃになりながら、この想いを
自分の言葉で伝えます。
この原点ともいえるシンプルな想いが、離れかけていたメンバーの
心を一つにし、プロジェクトは再び復活することになります。


プロジェクトのスタート時や比較的順調な時は、能力やスキルの高い
「実務リーダー(本田)」がその強みを活かしプロジェクトを引っ張ります。
しかし、ひとたびプロジェクトが危機を迎えた時に、メンバーをまとめる
ことができるのは、実務リーダーではありません。

例え普段は存在感ゼロであっても、プロジェクトの目的に深くコミットし、
自分の想いを伝え共感を獲得できる「思想リーダー(コータ)」の存在が
不可欠です。

実務リーダーと思想リーダーのどちらかが絶対的に優れているわけでは
ありません。
プロジェクトの置かれたステージに応じて、組織にとって必要なリーダー
シップの形が変わるのです。

リーダーシップに関する書籍はこれまでもかなり読んできましたが、
本田とコータという二人のリーダーを通して、リーダーシップのあり方に
ついて改めて考えさせられました。

ちなみに、プロジェクトが混乱し、ドン底まで落ち込むコータの葛藤や、
そこから這い上がる過程は、青臭くもありますが、等身大のリーダーの
姿が生々しく描かれています。

どんな小さな組織でも、リーダーを経験したことがある方なら、
きっと共感することができると思います。

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うーん、軽めと言いながら結局カタい話になってしまいました(笑)。
この作品については、まだ書きたいことがあるのですが、今回は
ここまでにします。

この続きは次回まとめたいと思います。



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