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前回の続きです。

破綻の危機に瀕している会社を
何とか生き残らせようとすることは、
誰のためなのか?


ちょっと重たいテーマではありますが、
考えてみたいと思います。


一般的に、企業を取り巻く利害関係者は
次にように分類されます。

 ①株主
 ②経営者
 ③従業員
 ④顧客
 ⑤取引先(仕入先、外注先等)
 ⑥金融機関
 ⑦地域(自治体等)



では、企業が破綻してしまった場合に、
各関係者はどのような影響を受けるの
でしょうか?

” 再生現場の本音 ” も交えつつ
整理していきます。

-------------------- 

①株主
 出資している企業が破綻した場合、株券は
 ただの紙切れとなり、出資したお金は戻って
 きません。経済的には大きな損失を被る
 ことになります。

 リストラというモルヒネを打ってでも、会社を
 生き残らせることは株主のためであると
 言えるのでしょうか?

(現場の本音)
 業績低迷が続き瀕死の状態にある会社は
 多くの場合実質債務超過に陥っています。

 純資産がマイナスのため、すでに株価は
 ゼロになってます。
 いわゆる含み損を抱えた状態です。

 時価で考えれば、もはや会社が破綻しても
 しなくても経済的には同じことなのです。

 少し乱暴な言い方ですが、
 株主には、破綻寸前の会社を何とかして
 生き残らせたいという強いインセンティブは
 ないと言えます。

 

②経営者
 通常、中小企業の経営者は、銀行借入に
 対して連帯保証をしています。

 会社が破綻すれば。保証人として多額の
 借金を背負うことになり、場合によっては
 個人としても自己破産せざるを得なくなります。

 当然家族の生活を含め人生設計が大きく
 狂うことになります。

 また、会社をつぶしたダメ経営者という
 レッテルを貼られることになるため、
 公私ともに肩身の狭い思いをすることに
 なるでしょう。

 では、経営者の生活や尊厳を守ることが、
 会社を生き残らせる目的なのでしょうか?

(現場の本音)
 残念ながら、必ずしもそうは言えないのが
 実態です。

 それは、中小企業の場合、会社が窮境に
 陥った要因が経営者にあるケースが少なく
 ないからです。


 そもそも経営能力が不足している。
 
 あるいは、経営者の立場を利用し、法外な
 役員報酬をもらっていたり、接待交際費を
 私的に使いまくっているケースもあります。

 経営者が真面目に経営に取り組んでいた
 にもかかわらず、外的な要因等で経営が
 傾いてしまったのであれば話は別です。

 しかし、経営者自身に原因があって危機に
 陥った企業の場合、
 「経営者のために会社を生き残らせる」との
 説明には納得感がありません。


 ちなみに、中小企業の場合、オーナー経営者が
 多いため、株主責任と経営責任は不可分の
 関係にあります。


③従業員
 会社が破綻すれば、従業員は職を失う
 ことになります。

 国内の雇用状況は依然厳しく、特に
 中高年の従業員は再就職もままならない
 でしょう。

 では、従業員の雇用維持のために、
 会社は生き残らなければならないの
 でしょうか?

(現場の本音)
 確かに職を失う従業員は気の毒ですね。

 しかし、会社の業績がここまで悪化する
 前に、現場レベルで何とかすることは
 できなかったのでしょうか?

 「うちの会社は経営者がボンクラだから」と
 愚痴る前に自らリーダーシップを発揮して
 改善に取り組めば良かったのではない
 でしょうか?

 厳しい言い方ですが、業績悪化の責任は
 従業員にもあるのです。


 それに、何とか会社を生き残らせることが
 できたとしても、その過程で多くの従業員を
 解雇することになり、残った従業員も負担が
 増すことになります。

 会社を生き残らせることが、本当に従業員の
 ためになるのか?
 破綻しても地獄、生き残っても地獄・・・
 微妙なところです。



④顧客
 会社がなくなれば、商品を購入したり
 サービスを利用していた顧客は困ります。

 会社としても、供給責任を果たすことが
 できなくなります。 

 やはり、会社を生き残らせるのは顧客の
 ためなのでしょうか?

(現場の本音) 
 顧客第一主義、お客様は神様とは、
 よく言われることです。
 
 しかし、会社の採算性がここまで悪化した
 のは、顧客が自らの利益を追求し、
 会社に対し過度な値引きやサービスを
 要求し続けてきたことも少なからず影響
 しています。


 もちろん、採算を考えずにそれに応じてきた
 会社も悪いのですが・・・。

 結局、会社を生き残らせるためには、
 そうした ” 会社にとってありがたくない顧客 ” との
 取引は見直していくことになります。

 また、顧客の立場からみると、仮に会社が
 破綻しても、大抵は同業他社の商品や
 サービスで代替できるはずです。
 
 本当にオンリーワンの商品や技術など
 そうそう世の中にありません。

 こうしたことを踏まえると、会社を生き残らせる
 のは顧客のため、と言い切ることもできない
 気がします。

--------------------------------

株主、経営者、従業員、顧客
いずれも、会社が破綻した場合には少なからず
影響を受けます。

その一方で、そもそも会社が危機に陥った責任も
これらの関係者にあるような気もします・・・。

破綻の危機に瀕している会社を
生き残らせようとすることは、このうちの誰の
ためになるのでしょうか?


少し長くなりますので、続きは次回とします。

(次回に続く)


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