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近年、企業再生のお手伝いをする機会が
増えています。

中には、償却前利益ベースでも黒字確保の
目途が立たず、数カ月先に資金ショートを
起こす可能性が高い会社もあります。

そのような会社の場合、とにかく時間が
ありませんし、選択肢も限られています。

我々コンサルタントが作成したシミュレーションを
もとに、連日社長と生き残り策を詰めていくことに
なります。

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【ある日の社長室でのやり取り】

コンサルタント
「出血を止めるため、赤字が続く
●●事業からは即撤退し、同事業の
社員24名も解雇するしかありません。」

「残った社員の給与も、昨年実施された
1割カットに加えもう一段の切り下げを
せざるを得ないでしょう。」

「ここまでやっても、会社存続のために
必要な利益額にはあと15百万円ほど
足りません。」

「他に削れるコストはありませんか?」

社長
「・・・やっぱり役員報酬ですかね」

コンサルタント
「そうですね。債権者や社員の理解を
得るためにも大幅カットするしかない
でしょう。月額いくらまで落とせますか?」

「・・・これで何とか損益トントンといった
ところですね。」

「ただ、このペースだと、資金繰りの面では
●月末に20百万円ほどキャッシュが不足する
可能性があります。」

「どうでしょう社長。●●にある社長の
マンションを売却して、売却代金を会社に
入れられませんか?」

社長
「うーん・・・」


コンサルタント
「確か今は知人女性が住んでいるんですよね。
何とかなりませんか?」

社長
「うーーん・・・」

---------------------

上記のやり取りはあくまでイメージですが、
会社を存続させるためにあらゆる可能性を
模索することになります。

そんな ” 余命数カ月の会社 ” の支援を
行っていると、ふと次のようなことを考えます。


「私は誰のために、この会社を再生しよう
としているのだろう?」



生き残りをかけた大規模なリストラを行うことで、
損益や資金繰りといった数字の辻褄は何とか
合わせることができます。
※もちろん、中にはどうやっても絵が描けない
  ケースもあります。

しかし、リストラの結果、社員は大幅に減り、
給与水準もダウンします。

スリムになったと言えば聞こえは良いですが、
仕事量はさほど減らず、残った社員の負荷は
むしろ増えます。

先が見えない不安の中で、社員だけでなく
社長自身のモチベーションも低下し、会社の
中身はボロボロになります。


それでも、リストラの効果によって会社は
” 当面の間 ” どうにかこうにか存続できるのです。

他のコンサル会社に勤める知人は、
「弱っている患者にモルヒネを打つようなものだ」
とも表現しています。


「そこまでしてこの会社を生き残らせる必要が
どこにあるのか?そして、それは誰のためなのか?」



再生に携わる人間として、こうした疑問を
持つことは不謹慎なのかもしれません。

しかし、我々は経営コンサルタントです。
単なる ” DD業者 ” や ” リストラ指南役 ”、
” 数字の辻褄合わせ屋 ” ではありません。

常に目的や意味合いを考えることが大切だと
思います。



それでは、破綻の危機に瀕している会社を
何とか生き残らせようとすることは、実際の
ところ誰のためなのでしょうか?



ケースバイケースで唯一絶対の答えなど
ありませんが、自分なりに整理してみたいと
思います。

(次回に続く)


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