上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


前回に引き続き、シンクタンク時代を振り返っていきたいと
思います。

メーカーを退職し、金融機関系シンクタンクに転職した私は、
コンサルティング部門に配属され、そこでコンサルタントとしての
キャリアをスタートしました。

この会社には6年半在籍することになりますが、コンサルティング
スキルに加え、マインド面でも多くを学ぶことができました。

今回は特に印象に残っている3点について整理してみました。

--------------------------------------
採算意識
私が在籍していたシンクタンクは、個人別の業績管理をかなり
シビアに行っていました。

年俸額に連動した収益予算が割り当てられ、その達成率が
ダイレクトに賞与に反映される仕組みです。

予算額は、のんびり仕事をしていて達成できる水準ではなく、
達成するためには、複数のプロジェクトをかけ持つことが
前提となります。

私も多い時で9件くらいのプロジェクトにアサインされ、数時間ごとに
違うクライアントの仕事をしていた時期もありました。

こうした環境下で仕事をしていると、自分が稼げているか?を
自ずと意識するようになります。

私も、入社間もないころから、プロジェクトのパフォーマンス
(フィー÷投下工数)を意識したり、自分用の収益管理フォーマットを
作成して、予算の達成状況や予材の管理を行っていました。

コンサルタントにとって採算意識は基本中の基本です。
自分自身の採算管理ができないコンサルタントが、収益改善の
コンサルティングを提案しても説得力がありません。


マルチタスク管理
上述の採算管理と関連しますが、複数のプロジェクトをかけ持つことが
当たり前となっているため、タスク管理の力も自然と身につきます。

Aプロジェクトの作業にめどをつけたら、Bプロジェクトに集中する。
クライアントに作業を依頼している間にCプロジェクトの遅れを挽回する。
段取りをつけたら再びAプロジェクトに着手する。
これを繰り返していくわけですが、イメージは正しく皿回しです。

皿が落ちないよう、目の前のタスクに集中しながらも、常に他の
タスクの段取りに配慮することが求められます。

また、個々のタスクについてあまり時間をかけすぎていては、
他の仕事が回らなくなってしまうため、メリハリをつけて
テキパキさばいていく必要があります。

成果に直接つながらない作業は極力やらない。
例えば、クライアントとのミーティングでも、作成する資料は
最小限とし口頭でカバーする等、品質を損なわない範囲でなるべく
楽をすることを考えていました。

もちろん、中には難易度の高いプロジェクトや、業務の性格上
どうしても工数がかかるものもあります。
その場合は、まとまった時間を投下できるよう、予め段取りを
つけておく必要があります。

一つのプロジェクトの中でも負荷の波があります。いかに負荷を
分散させながら、難易度の高いプロジェクトのための時間を確保するか。
こうしたスケジューリングもタスク管理の重要なポイントです。
当然、関連するプロジェクトのメンバーとは適宜調整が必要となります。

段取りが苦手なコンサルタントは、予算達成に必要な仕事量が
消化できないばかりが、プロジェクトマネジメントも上手くないため、
コンサルティングの品質も低くなりがちです。


フィードバック精神
コンサル会社では、若手であっても転職間もない人間であっても、
上司や同僚に対して、自分の考えをきちんと主張することが求められます。

当たり前のことのように聞こえますが、事業会社では必ずしもそうでは
ありません。

基本的に部下は上司の発言を尊重し、その指示に従います。
また、同僚に対してストレートな指摘やフィードバックを行うことに
慣れておらず、認識に相違があっても、当たり障りのないことを言い、
何となくお茶を濁してしまうケースが多いように感じます。

ベンチャー企業等はこの限りではないと思いますが、オーナー企業や
老舗と呼ばれる企業では特にこうした傾向がみられます。

一方、コンサル会社の場合、プロジェクトチームでディスカッション
する際には、基本的にリーダーとメンバーは対等な立場で意見を出すもの
という暗黙の了解があります。

よりよい問題解決につなげるためには、経験の浅いメンバーの意見でも
何かしら役に立つかもしれません。
また、リーダーも常に完璧ではありません。
思考のヌケがあったり事実誤認をしていることもあります。
そうした場合には、他のメンバーがきちんと指摘・フィードバックをし、
修正を図らなければなりません。
※もっとも、ビジネスパーソンとして言い方には配慮をします。

後から「実は、あのやり方では上手くいかないと思ってました」なんて
くだらない発言をするメンバーは、間違いなく次回からアサインされなく
なるでしょう。

相手が上司であろうが同僚であろうが、プロジェクトを成功に導くためで
あれば、一歩踏み込んではっきりとフィードバックをする。

これができない人間は、そもそもコンサルタントの適性がないとも言えます。
言うべきことが言えない人間に対して、クライアントがフィーを払うことは
ありません。

--------------------------------------

次回も引き続きシンクタンク時代を振り返りたいと思います。

スポンサーサイト

コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。