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大学を卒業して最初に入社したのは、中部地区に本社を持つ
老舗メーカーです。

工場実習、新人研修を経て配属されたのは産業機械を扱う
事業部の経営企画部でした。

主な仕事は、短期・中期の計画策定や月次の損益管理のほか、
事業部長の各種サポートです。  

こう書くと、いかにもスマートな花形部門のように見えますが、
実情は異なります。

私が配属された事業部は、会社に5つある事業部門の中で
最も規模が小さく、主力事業の電子機器とは畑違いの、
いわゆる傍流事業でした。

人事から配属先を言い渡された時には、正直愕然としたものです。

ところが、この配属がその後のキャリア形成に大きな影響を
与えることになります。

結局この会社には4年半勤めることになりますが、次の点をはじめ
多くのことを学ぶことができました。

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社会人としての基本動作
 初歩的な話ですが、言葉づかいや社内外でのマナー、飲み会での
 立ち居振る舞い等です。

 実は、新卒でコンサル会社に入社した人間の中には、こうした
 部分ができておらず、クライアントから常識のないヤツと白い目で
 見られる者も少なくありません。
 
 上下関係やマナーに関してユルいイメージのあるコンサル業界ですが、
 クライアントは一般の事業会社です。
 基本動作ができていないコンサルタント(特に若手)は、なかなか
 客先に連れて行ってもらえません。 

会社内の組織力学
 事業部の経営企画というセクションは、会社組織上2つの側面を
 持ちます。
 コーポレート部門から見ればいわゆる「現場」であり、事業部内で
 見れば「本社」になります。

 本社と現場の間では必ず情報格差が存在し、それに起因して業務の
 プライオリティやスピード感の面でさまざまなギャップが生じます。
 
 本社と現場の両方の立場を肌感として理解していることは、その後
 コンサルになってからも役に立っています。

 というのも、コンサルに入った際に、クライアント企業内で本社と
 現場の間にカベがあり、それが迅速な意思決定や業務効率の
 阻害要因となっているケースが多々あります。

 こうした場合に、インタビューに引っ張られず、ニュートラルな目で
 問題の構造を整理することができます。

マネジメント視点
 前述の通り、配属先が傍流事業ゆえに、若いうちからいろいろと
 経験することができました。

 経営企画と言っても、総合職のスタッフはわずか3名。
 人が少ないため、他の事業部であれば中堅クラスの社員が担当する
 業務を、入社2年目とか3年目でやらせてもらっていました。

 また、部として私を早期に戦力化する必要があるため、管理職が
 参加するような外部研修にも積極的に参加させてもらいました。
 
 こうしたことから、同年代の若手社員の中では、比較的マネジメントに
 近い視点を持つことができていたように思います。

※もっとも、この点については、仕事に役立てばと中小企業診断士の
 資格を取得したことも少なからず影響しています。
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上記のほか、その後のキャリア形成に影響を与えた要素としては、
外部のコンサルタントと接する機会に恵まれたことがあげられます。
これも、経営企画部に配属された役得です。

某大手コンサルティング会社の成果物を見て感心させられたり、
幹部ミーティングで著名コンサルタントのファシリテーションに
圧倒された経験が、その後自らコンサルティング業界の門を
たたくことにつながりました。


ちなみに、コンサル会社で新卒採用を担当していると、コンサル志望の
学生からよく次のような質問を受けます。

「新卒でコンサル会社に入社すべきか、事業会社で実務を経験してから
コンサル会社へ転職すべきか?」

どちらのルートにもメリット・デメリットがあり、一概にどちらが良いと
いうことはできませんが、少なくとも私の場合はメーカーに勤務した経験が
その後のコンサルとしてのキャリアに活かされていると考えています。


さて次回は、コンサルタントとしてのキャリアをスタートしたシンクタンクでの
悪戦苦闘ぶり(?)について振り返ってみたいと思います。

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