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前回の続きです。

歌手業とモノマネ(歌マネ)業では、競争構造が異なります。

特に特徴的なのが、

 ①重要成功要因(KFS)

 ②ビジネスモデル


の違いです。

まずは①成功要因の違いについて整理したいと思います。

歌手として成功するためには、次のような要件を満たす
ことが必要です。

 ● 共感や関心を集められる楽曲
 ● 人を惹きつける歌声
 ● 高い歌唱力
 ● 魅力的なビジュアル


※楽曲は他の作曲家や作詞家から提供してもらうことが
 できるため、必ずしも自分自身で充足する必要はありません。

浮き沈みの激しい歌手業界で、息の長い活動を続けるには
上記の要件を高いレベルで充足することが必要です。

歌はものすごく上手いのに、ヒット作に恵まれず鳴かず飛ばずで
終わる歌手はたくさんいます。

逆に、歌声や歌唱力はショボいものの、目新しい楽曲や
個性的なビジュアルが注目され、大ブレイクする歌手も
います。

但し、こうした歌手はそもそも地力が弱いため、しばらくすると
消えていく、いわゆる一発屋に終わるケースも少なくありません。


これに対し、モノマネ(歌マネ)業界における成功要因は
次のとおりです。

 ● 他人の声色や歌い方に似せられる器用さ

どれだけ「似ているか」が勝負の世界ですので、
成功要因はこの1点に集約されます。

どんなに歌声がきれいで歌唱力があり、ビジュアルが
良くても、似ていなければそもそもモノマネが成立しません。

歌手業界とはゲームのルールが違うのです。

こうした成功要因の違いを考えるきっかけになったのが、
モノマネ歌手 荒牧陽子の活躍でした。

現在は活動を休止していますが、彼女がモノマネ歌手
として世に出たのは、2011年7月に放送された
「スター☆ドラフト会議」でした。

その後、クオリティの高さが話題となり、モノマネ歌手として
一躍注目を集めることになります。

それまでの彼女は、プロ歌手としてはお世辞にも成功して
いたとは言えず、スタジオミュージシャンやカラオケのガイド
ボーカルの仕事を地道に続けていました。

音楽には素人の私から見ても、彼女の歌唱力はプロ歌手の
中でも相当なレベルにあると思います。
しかし、結果を見る限り、歌手としての成功要因を十分に
満たすことができなかったと言えます。

ところが、モノマネ歌手へ転向した途端、いきなり
大ブレイクすることになります。

ブレイクの背景には、制作側の思惑や、先行していた
青木隆治の存在など、様々な要素があると思います。

しかし、彼女のモノマネのクオリティは極めて高く、
同業界の成功要因を高い次元で充足していたことは
間違いありません。



前回のブログで、最近はプロ歌手がモノマネ番組に
出演する機会が増えていると書きました。

現在の市場(歌手業界)で、成功要因が充足できない
のであれば、関連分野の中で、より自分の強み(器用さ)が
活かせる市場(モノマネ業界)へ参入する。

戦略的な判断だと思います。

もちろん、現在の市場で成功要因が充足できるまで
改善を続けるというもの一つの選択肢です。

今の市場で結果が出るまで経営資源を投入し続けるべきか?
あるいは、見切りをつけて新市場へ参入すべきか?


企業経営においても同じような判断を迫られる場面があります。

モノマネ番組を通して、戦略について考えさせられるとは
思ってもみませんでした(笑)。


いずれにしても、荒牧陽子のブレイクはモノマネ歌手転向の
成功事例となります。
今後も、第2の荒牧陽子を目指しプロ歌手のチャレンジが
増えるでしょう。

一人のモノマネファンとして、よりクオリティの高い
パフォーマンスが観られることを楽しみにしています。


次回は②ビジネスモデル の違いについて整理します。




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