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今回は普段の仕事について感じていることを整理して
みました。

コンサルティングという仕事は、無形のサービスを
提供しています。
多くの場合、成果物は報告書等のレポートになります。

もちろん、最終的な成果は業績向上であったり
制度構築であったりしますが、形として残るものは
レポートしかありません。

レポートのクオリティが、その書き手であるコンサルタントの
レベルを表しているといっても過言ではありません。


本当はイケないことですが、コンサルティングをしていると、
クライアント企業を通じて他のコンサル会社のレポートを
目にすることがあります。

「さすが!レベル高いな~」と感心させられるケースも
あれば、思わず「何これ?」と言いたくなるような、ヒドい
レポートにお目にかかることもあります。



このように、ある意味怖い存在であるレポートですが、
私自身がレポートを作成する際に常に意識していることが
あります。

それは、情報の付加価値についてです。

基本的に、コンサルティング会社では付加価値のない
情報は提供しても意味がないという暗黙の了解があります。

そして、情報の付加価値は次にように考えることができます。


 情報の付加価値 
  =受け手の関心の有無 × 希少性 × 考察の深さ 


企業診断等のプロジェクトで、市場環境や競合動向を
レポートにまとめる場合を例にします。


受け手の関心の有無

そもそも、クライアントは市場環境や競合動向に関心が
あるのでしょうか?
安定した業界で外部環境に対するクライアントの問題意識が
薄いのであれば、どんなに有用な情報を提供しても
付加価値を感じてもらうことはできません。


希少性

今朝の新聞に載っていたトピックスや競合他社の動向を
レポートにまとめてもダメです。

クライアントを含め周知の事実となっているような情報を
そのまま伝えるだけでは付加価値ゼロです。

希少性を高めるためには、記事に掲載されないような
ウラ事情や現場の一次情報を集める必要があります。


考察の深さ

集めた情報を、そのままレポートに書くだけでは、これまた
付加価値は低いと言わざるをえません。

あくまで一例ですが、市場環境に関するレポートであれば、
単なる情報を伝えるのではなく、その情報から何が読み取れる
のか?を考え、提示する必要があります。

(情報)最近、需要が減少している
(考察)このままでは、来期の売上確保が難しくなりそう
    特にA分野の落ち込みが激しそうなので、
    今のうちからB分野の開拓を進めるべき

考察を出すためには、生情報を眺めているだけではだめです。
情報を加工・分析することが必要です。

情報の加工度や考察の有無に基づいて整理すると
情報の付加価値は概ね次のような5段階に分けることが
できます。


情報の付加価値レベル

レベル0
 ・集めた事実やデータを列挙する。
 ・ほぼ加工されていない状態。

レベル1
 ・事実やデータをグルーピング・集計することで整理する。
 ・情報を整理するために、ある程度の論理的思考力が
  求められる。

レベル2
 ・事実やデータを整理した上で、傾向や特徴を
  抽出する。
 ・いわゆる分析作業であり、True?、Why? の視点が求められる。

レベル3
 ・分析結果をもとに自分なりの考察を付け加える。
 ・考察は仮説含みでもOKであるが、So What? の視点が
  求められる。
 ・考察の内容が、将来の予測や意思決定に示唆を
  与えるものであればなおベター。

レベル4
 ・分析を通じて、誰も気づいていないような新たな傾向や
  法則を発見する。
 ・独自性の高い考察を付け加える。
 ・調査分野に関する見識、統計手法やデータの読み方に
  関する知見が求められる。


通常、加工度が高いほど情報の付加価値も高くなりますが、
コンサルタントであれば、最低限「3」のレベルは求められます。

普段のプロジェクトでも、若手コンサルタントが
レベル2の話ばかりしていると、周囲のメンバーから
「だから何が言えるの?」といった突っ込みが入ります。

考察が出せて当たり前。
限られた時間の中で、いかによりよい考察をひねり出せるかが、
コンサルタントの腕の見せ所でしょう。



前述の通り、コンサルタントが提供する付加価値は
レポートだけではありません。
口頭でのアドバイスや現場での指導・フォローも重要な
要素です。

しかし、上記のような情報の加工や考察出しができない
コンサルタントは、レポート云々の前に、そもそも問題解決が
きちんとできないはずです。

たかがレポート、されどレポート。

私自身、もっとレベルアップしなければと考える今日この頃です。


うーん、今回のブログには果たして付加価値はあったのでしょうか。。。



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