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映画「僕たちは世界を変えることができない。」編もいよいよ最終回です。

この作品を観ていて再認識したことがあります。

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「フツーの人たち」を巻き込むことの重要性

プロジェクトを成功に導くためには、コアメンバーが必死になって
頑張るだけでは不十分です。
コアメンバー以外の構成員を動機づけ、活動に巻き込んでいくことが
不可欠となります。

組織論の中で「2:6:2の法則」というものがあります。

どんな組織でも、デキる人、フツーの人、残念な人の割合が概ね
2:6:2になるというものです。

プロジェクトの場合、コアメンバーは通常上位2割に属しています。
本作品の場合だと、コータ、本田、芝山、矢野がこの層に該当します。
※但し、デキる人かというと、本田以外はやや怪しいかなとは
  思いますが。。。

一方で、プロジェクトの実作業(イベント時の会場設営や資料準備等)を
担うのは、多くの場合これらコアメンバーではなく、残りの6割+2割の
メンバーです。

中でも特に重要なのが、6割を占めるフツーの人たちです。

自ら主体的にプロジェクトを推進していくことはありませんが、とにかく
人数が多いため、この層が団結すれば、強力なマンパワーを発揮
します。

しかし、この6割のフツーの人たちをその気にさせるのが意外と
難しいのです。



この層の人たちの多くは、コアメンバーほどプロジェクトに対して深く
コミットしていません。
そのため、前回言及したような、理念による動機づけが機能しづらい
のです。
リーダーがどんなに熱く語っても、どこか冷めた目で見ており、
つかみどころがありません。

反面、当事者意識が薄いため野党根性が芽生えやすく、プロジェクトに
対する批判やコアメンバーへの不満を抱えやすい傾向もあります。

本作品の中でも、コータ達の小学校建設プロジェクトがスポンサー
企業の不正取引の影響から誹謗中傷の的にされた際には、フツーの
人たちから批判的なコメントが相次ぎます。


このように、6割のフツーの人たちは、上手く巻き込むことができれば、
プロジェクトにとって強力な推進力となります。
しかし、ひとたび溝ができてしまうと、内部批判の温床となったり、
最悪の場合、組織から離脱をしてしまいます。

とかく扱いづらい層ではありますが、この層をいかに上手くマネジメント
するかがプロジェクトの成否を左右すると言っても過言ではありません。



ではどうすればよいのか?

コンサルティングの世界ではチェンジマネジメントという手法があります。
社内改革を行う際に、新しい戦略や仕組みを組織に浸透させるための
方法論です。
まさしく、フツーの人たちを巻き込んでいくための手法と言えるでしょう。

チェンジマネジメント的に考えると、プロジェクトにおいてフツーの人たちを
その気にさせるには、次のようなアプローチをとることになります。

・まず、フツーの人たちを、属性や利害関係に基づきいくつかのグループに
 分ける。
・その上で、各グループの特性に応じたメッセージを発信する。
 メッセージの伝達は、リーダーによるダイレクトコミュニケーションもしくは、
 各グループに対して影響力のある人間を通して行う。
・それでも抵抗感が強い場合は、飲みニケーションを含む寝技に持ち込む。
 必要に応じて各グループの人間が飛びつきそうなインセンティブプランを
 提示する。


例えば、製造現場のベテラン職人と本社部門の若手スタッフとでは会社に
対するロイヤリティも異なれば職業観も違うでしょう。

仮に経営改革を行う際に「皆の職場を守るために力を貸してほしい」との
メッセージを伝えたとしても、ベテラン職人には響くかもしれませんが、
若手スタッフには「そんなの知らねえ」と言われてしまいそうです。

グループ毎の特性を踏まえた上で、最も共感してもらえそうなメッセージを
発信していくことが重要なのです。
こうした取り組みはコミュニケーションプランとも呼ばれます。


但し、あまりにも機械的な対応をしたり、正論ばかりを説き続けると、相手の
反発を招き、思わぬところで足をすくわれます。

経営共創基盤CEOの冨山和彦氏も著書の中で主張されている通り、
「合理と情理のバランス」が重要なのです

本作品の中では、こうしたフツーの人たちをどうやってマネジメントしたのか
までは描かれていません。
ただ、コータのまっすぐなメッセージだけでは、おそらく全員の共感は
得られなかったと思われるため、おそらく本田がコミュニケーション力を
活かし、相手に応じた動機づけを裏で行っていたのではないかと
思われます。

例)ボランティア活動に積極的に参加しておくと就活にも有利になる など

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ちょっとまとまりのない話になってしまいましたが、いずれにしても
本作品からは、色々と学ぶことができました。

娯楽として楽しめる上に、ビジネスにも活かせるようなヒントが得られる
映画は、観た後も何か得をした気がします。

他にも、伊丹十三監督の「スーパーの女」や織田裕二主演の「県庁の星」
等もビジネスのヒントがちりばめられた名作です。
まだ観ていない方は、本作品と合わせてぜひ一度ご覧ください。
新たな発見があるかもしれません。



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コメント
この記事へのコメント
こんにちは。
ランキングから参りました。
映画や本から学ぶことってたくさん
ありますよね。

こちらの映画は拝見したことありませんが興味がわきました。

役立つ情報ありがとうございます!
2013/01/19(Sat) 15:59 | URL | hiro | 【編集
Re: タイトルなし
hiroさん

コメントいただきありがとうございます。
おっしゃるとおり、映画にしろ小説にしろ
自分がアンテナを張ってさえいれば、
何かしら発見があるものだと思います。

今後も面白い作品があれば、ブログで
紹介していきますのでご期待ください。



> こんにちは。
> ランキングから参りました。
> 映画や本から学ぶことってたくさん
> ありますよね。
>
> こちらの映画は拝見したことありませんが興味がわきました。
>
> 役立つ情報ありがとうございます!
2013/01/19(Sat) 23:47 | URL | mark | 【編集
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