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前回に続き、関ジャニの仕分け∞についてです。


見える化することのメリットと限界

カラオケ対決は、文字通りカラオケの採点機能を
使って歌の上手さを競うものです。

最近のカラオケには、様々な採点機能が
搭載されています。
ガチンコ採点から、場を盛り上げるための
採点ゲーム等、各メーカーが色々工夫をしています。


こうした採点機能は、”歌の上手さ”という
目に見えないものを見える化していることになります。



もちろん、歌の上手い・下手というのは、私のような
素人でも、歌声を聞けばある程度は分かります。

しかし、プロの音楽家のように、どこがどう違うのかを
精緻に分析・評価することはできません。


番組で使用されている第一興商のLIVE DAMでは、
次のような観点で歌の上手さを評価しているそうです。

 ①音程
 ②リズム
 ③表現力(抑揚、しゃくり、こぶし、フォール)
 ④ビブラート&ロングトーン
 ⑤安定感


例えるならば、①②が心(原曲に対する正確性)、
③④が技(歌唱力)、⑤が体(基礎力)といった
ところでしょうか。


ちなみに、最新版のLIVE DAMに搭載されている
「精密採点DX」は3世代目とのことです。

おそらく、第一興商の開発スタッフが試行錯誤を
繰り返しながら現在の評価システムを作り上げて
きたのでしょう。


歌の上手さという感覚的なものが、定量的に
見える化されることで、次のようなメリットがあります。

------------------------------
●歌い手本人にとって、
 現在の自分のレベル、得意な部分や苦手な部分が
 把握できる


 苦手な部分が分かることで、レベルアップに向けた
 改善ポイントが明確になります。


●第三者にとって、
 歌い手の評価や優劣の判定ができる


 優劣が明確になってはじめて、上記番組のような
 対決ゲームが成立します。

 もちろん、モノマネ番組のように”審査員による判定”
 方式でも優劣は決められます。

 しかし、評価基準に基づき機械が点数を
 はじき出す方が、公平な印象があります。
 また、観ている人間(大半は素人)にとっても
 分かりやすいはずです。

 ちなみに、機械が勝手に判定した方が、ゲーム感覚が
 強くなります。

 番組に出演する歌い手も、機械採点の方がリスクが
 少なくてよいと考えているのではないでしょうか。

 つまり、パフォーマンスのクオリティが高く、聞き手
 (MCの関ジャニメンバーや観覧客、視聴者)に、
 さすが!と思わせられれば、仮に勝負に負けた場合でも
 「あくまで機械の採点だから。。。」と言い訳もできます。

 負けて面子が潰れることをあまり気にすることなく、
 ゴールデンタイムの人気番組で告知ができるメリットは
 大きいでしょう。

 だからこそ、細川たかしやジュディ・オング、鈴木聖美と
 いった超大物歌手が出演しているのだと思います。

------------------------------

”見えないものを見える化する” ことの重要性は、
企業経営においても共通しています。


実際に、私がご相談をいただく企業の中にも、
業績やプロセスの見える化に一生懸命取り組んでいる
企業があります。

管理レベルの高い企業ほど、「見える化=成功の条件」と
言わんばかりに、詳細なデータを集めたり分析を
行っています。


しかし、気をつけないといけないのが、
見える化すること自体は決して目的ではないと
いうことです。


見える化するだけで業績が良くなるわけでは
ありません。

見えるようになった情報をもとに何を判断し、
何を実行するか、が重要なのです。

経営はあくまで実行です。


カラオケでも、採点結果をもとに音程の正確性や
ビブラートの使い方等を具体的に改善しない限り、
何度採点しても歌は上手くなりません。


「当社は経営の見える化に取り組んでいます」というと、
聞こえは良いのですが、「残念な見える化」に終わっている
企業が少なくありません。

順番としては、経営判断に必要な情報を明確にした上で、
その情報をどうやって見える化するかを考えるべきでしょう。


これが逆転している企業は、「残念な見える化」になって
しまっている可能性が高いです。

ブームに踊らされず、効用と限界を理解した上で、
見える化に取り組むことが重要です。



かく言う私も、カラオケでは採点結果に一喜一憂
するだけで、具体的な改善をしているわけでは
ないため、エラそうなことは言えませんが。。。(笑)

(次回に続く)


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最近、お気に入りのバラエティー番組があります。

それは「関ジャニの仕分け∞」です。

別にジャニーズファンというわけではありません。

番組の人気コーナーである「カラオケ対決」が楽しみで
同コーナーが放送される回は欠かさず観ています。

特に最近は、絶対王者であるMay J. を中心に
コーナー作りがされており、大物歌手や宝塚OGも
参戦する等、高レベルな対決が繰り広げられています。

最近の放送の中で、特に見応え・聞き応えがあった
対戦カードは下記の通りです。

--------------------------
●May J. vs リン・ユーチュン(台湾歌手)
 FirstLove / 宇多田ヒカル


 コーナーの” 顔 ”が、さくらまやからMay J.に
 変わったターニングポイントと言えるでしょう。

●香寿たつき(宝塚OG) vs 藤田朋子
 for you... / 髙橋真梨子


 宝塚元トップスターの歌唱力、表現力、艶っぽさに
 魅了されます(笑)。

●ティーナ・カリーナ vs 長谷川芹菜(歌うま中学生)
 果てなく続くストーリー / MISIA


 相手の中学生がものすごく上手いです。
 しかし、そのことが番組初出演のティーナ・カリーナを
 より引き立てることになります。
 
●May J. vs 小林あさひ(歌うま中学生)
 366日 / HY


 May J.の実力をまざまざと見せつけられます。
 番組を観た後、早速May J.のBESTアルバムを
 購入してしまいました。 
--------------------------


バラエティー番組とはいえ、このコーナーを観ていると
いろいろな気づきがあります。

 ①見える化することのメリットと限界

 ②商品のライフサイクル



次回以降、それぞれについて整理をしていきたいと思います。


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久しぶりのブログ更新です!

ブログを始めてわずか3カ月でこの体たらくでは
いけませんね。反省しています。


とにもかくにも、仕事のヤマ場をようやくひとつ
越えることができました。

今週末はいきつけのスーパー銭湯でゆっくり体を
休めたいと思います(笑)。


さて、以前ブログでも書いたとおり、
先日、会社主催のセミナーで講師を務めました。

私の担当テーマは経営計画の作り方です。
昨年は社長が講師をしていたテーマということもあり、
ちょっとだけプレッシャーもありましたが、当日は
楽しみながら話をすることができました。

セミナー終了後のアンケートでは、参加者の方の
満足度も5点満点中で平均4.3点と概ね好評だったようで
安心しました。

ちなみに、当日はMyボイスレコーダーで
自分の話ぶりを録音していました。

最近、自分のプレゼンテーションが雑になっている気が
していたので、改めてチェックするためです。

セミナー当日の夜、早速再生して聞いてみたところ、
愕然としました。



テンポや声の大きさは、一応及第点と言えます。
しかし、話すスピードや滑舌、抑揚、間のコントロール等は
ひどいものでした。

案の定、プレゼンテーションが雑になっていたのです。

以前勤めていた会社では、社内のトレーニングセンターで
プレゼンテーション研修の講師も務めていたのですが。。。

今一度初心に返り、改善していきたいと思います。


今回のセミナーでは、
経営計画を作成する際には、客観的に自社の現状を
分析することが重要であるとの話をしました。


このことは、人にも当てはまります。

アンケート等を通じて他人からフィードバックをもらう。
ボイスレコーダー等で記録を取って振り返る。

残念な事実に愕然とすることも少なくありません。
時にはヘコむこともあります。


しかし、この”痛みを感じる”プロセスを経ないことには
人はレベルアップすることはできません。


筋トレをして破壊された筋繊維が超回復するのと
同じ仕組みです。


最近、成長してないなと感じたら、
「私はソフトMだ」と言いきかせ、自分を客観視してみては
いかがでしょうか(笑)。


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皆さん、「トンイ」観てますか?

「チャングムの誓い」や「イ・サン」で有名な
イ・ビョンフン監督による、朝鮮王朝を舞台とした
歴史ドラマです。
毎週日曜夜にNHKで放送されています。


注目すべきは、
以前ブログでも書いた「華麗なる遺産」に
出演しているハン・ヒョジュ(ウンソン役)と
ペ・スビン(ジュンセ役)が兄妹役
(※本当の兄妹ではありませんが)で
共演していることです。

ハン・ヒョジュ主演ということで、楽しみにして
いましたが、放送を観てどうしても納得いかない
ことがあります。


それは、ハン・ヒョジュの”声”が違うことです。

吹き替えの声優が、「華麗なる遺産」では坂本真綾
でしたが、「トンイ」では加藤忍なのです。

加藤忍は、ハン・ヒョジュの初期の代表作
「春のワルツ」で吹き替えを担当しています。

「春のワルツ」は韓流ドラマの代表格「冬のソナタ」の
シリーズ作品ですし、2007年にはNHKでも放映された
経緯があります。

そのため、世間的にはハン・ヒョジュ=加藤忍の方が
しっくりくるのかもしれません。

しかし、個人的にはハン・ヒョジュと言えば、
「華麗なる遺産」のウンソンのイメージが強いため、
「トンイ」を観ているとどうしても違和感があります。

もちろん、どちらの作品も、DVDを借りて字幕版で
観れば問題ないのですが。。。


ハリウッド映画の場合、いわゆる大物の役者は
吹き替え版の声優がある程度固定されていると
聞きます。


TV放映を中心に吹き替え版で映画を観る人間が
多い中、役者のイメージを浸透・定着させるためにも、
”声”も統一した方が良いからでしょう。



同じことが、我々コンサルタントにも当てはまります。

見た目(髪型、服装、身につけるもの)や
話し方(スピード、声の大きさ、トーン)、
アウトプットのテイスト(体裁、色遣い)といったものは、
なるべく統一した方が良いと言われます。

クライアントや周囲の人間に対して
「○○と言えばあの人」
「あの人らしい○○」とのイメージを持ってもらうことが
自分を売り込むことにつながるからです。

前回のブログでも書いた、自分の「薫り」作りの一環と
言えるでしょう。


プロフェッショナルである以上、
周囲に与えるイメージをマネジメントすることも
重要なのです。



話を戻します。
ハン・ヒョジュも韓国を代表する女優の一人です。
今後日本でも本格的に活動することを考えている
のであれば、こうしたイメージマネジメントにも
もっと配慮して良いと思います。

そして、声優を固定化するなら、やはり坂本真綾でしょう!


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いい仕事ってのは、どこかにそいつの薫りが残るもんだ。

煙たい人になるな。薫る人になれ。



TVで観た方も多いと思いますが、
キリン「燻製珈琲ブラック」のCMで流れるコピーです。

正直、シビレました。

素肌に白シャツをまとい、カフスをし、ネクタイを締める。
オフィスの廊下を颯爽と歩く江口洋介。

かっこよすぎます!

キリンFIREシリーズには他にも2パターンのCMが
ありますが、個人的には今回の作品が一番好きです。

他の2作品は、「秘めた情熱」や「目立たない仕事への
誇り」といったメッセージでしたが、本作品は、自分の
仕事へのこだわりや美学といったものを連想させられます。


仕事に薫りを残す。

今日の打ち合わせでクライアントに提出した資料は
自分が作成したものだと胸を張れるクオリティだったか?

クライアントに行ったアドバイスは、どの企業にも
当てはまるような一般論になっていなかったか?


たかがCM、されどCM。
自分の仕事を見つめ直す良いきっかけとなりました。


ちなみに、アラフォー一歩手前といえば、そろそろ
加齢臭も気になる年頃です。

” クサい人”  にはならないよう、身だしなみにも気を
つけたいと思います(笑)。


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パナソニックが「アラサ―エアコン」なる商品を
発売しました。

広告やHPには、若い夫婦と小学校低学年くらいの
女の子の3人家族に、ちょっと上品そうな猫のイラスト。

商品の特徴は3つ。
・家の外から電源オフ可能
・節電対応
・エアコン内部の除菌機能

しかも価格は抑えめとのこと。


パナソニックは、これまでターゲットを絞りこまず、
豊富な機能とコストパフォーマンスで幅広い層の
支持を獲得してきました。

アラサ―エアコンは、そんなパナソニックが
珍しく特定ターゲット(アラサ―世代のファミリー層)向けで
あることを明確に謳った商品と言えます。




ちょっと待って!!
広告内容、商品コンセプトともにツッコミどころ満載です。


・そもそも、今時の30歳前後って、こんなに大きい
 子供いるんだっけ?

・商品の特徴も、アラサ―ファミリーならでは感が全く
 感じられないような。。。

・エアコンの寿命って結構長いはず(7~10年くらい?)。
 特定の世代向け商品でありながら、商品寿命が
 長いということは、購入後数年もすると、購入者は
 商品のターゲット層から外れてしまうのでは?


私は、もはやアラサ―世代ではないのですが、
本商品の広告を初めて見た時、ちょっと混乱しました。


特に、アラサ―エアコンというネーミングと、広告に
掲載されている3人家族のイラストをみて、反射的に
抵抗感を覚えました。

あくまで個人的な印象ですが、

・典型的なアラサ―ファミリーってこんな感じでしょ。
・こんな機能があれば便利だと感じるんですよね。

何か、メーカー側から「お前たちはこうだろ」と
決めつけられているかのような印象を受けました。


そして、自分だったらおそらく購入しないなと。。。


個性的なコンセプトや、トンガったプロモーションを
打ち出す場合、必ずアンチ層が生まれます。


そのこと自体は決して悪いことではありません。
万人に受けなくても、ターゲット層から支持されれば
その戦略は成功と言えるからです。

但し、今回のアラサ―エアコンに関しては、
上記の理由から、ターゲット層からの支持も
得られにくいのではないかと感じます。


かつて、”マネシタ”と揶揄されるほど、保守本流の
代表格であったパナソニックにとって、今回の
アラサ―エアコンはひとつの実験と言えるのでは
ないでしょうか。


国内最大手の電機メーカーが、時間とお金をかけて
商品コンセプトやプロモーションを練り上げています。

批判的な反応がでることも当然予想した上で、
あえて今回のような商品政策を採用しているはずです。

パナソニックの狙いがどこにあるのか?
おそらく、アラサ―エアコンに続く、新たな打ち手が
用意されているのでしょう。


次なる一手を楽しみにしたいと思います。


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3月末にセミナーをやることになりました。

テーマは、中堅・中小企業を対象とした事業計画の
作成方法です。

テーマ的には、いわゆる”定番モノ”です。


最近は、中堅・中小企業の間でも事業計画を
作成する企業が増えています。

こうした企業では、

 「いまどき経営計画なんて作った当たり前」

 「ウチの会社は数年前から毎年計画を作成している」

 「ウチなんて5カ年計画を作成し、中期的な経営を
 行っている」


といった声も聞かれます。


しかし、実際に作られた事業計画を見ると

 ・現実性に乏しい夢物語

 ・現状の延長戦に過ぎず、誰もワクワクしない計画

 ・ツギハギだらけで、統一感のない計画


であることが少なくありません。


なぜそうなるのか?

多くの企業は、セミナーに参加したり本を読む等して、
事業計画を作成するための”手順”は知っています。


しかし、その”手順”に従って計画を作成しているため、
上記のような中身の伴わない計画ができあがるのです。


一見、矛盾したことを言っているように感じるかも
しれませんが、実に多くの企業が同じ過ちを犯しています。


特に最近では、フォーマットを埋めていけば、
誰でも簡単に事業計画が作れてしまうといった、
インスタントラーメン的な方法論やツールが歓迎される
風潮すらあります。

自ら深く考えることなく、作業としてフォーマットを埋めたり、
本に書いてある手順に従い計画を作成してしまうために
「残念な計画」ができあがるのです。


経営とはトレードオフの連続です。

・限られた経営資源をどの市場・製品に集中させるべきか?
・売上と利益率のどちらを優先すべきか?
・短期的な利益と将来的な利益のどちらを重視すべきか?

計画を作成する中でも、判断に迷う論点がいくつもあります。

こうした、企業の将来に大きな影響を与える重要論点に
向き合わずして、5ForcesやSWOT分析の表を埋め、
それっぽく分析したところで、役に立つ計画ができるはず
ありません。



今回のセミナーでは、計画の作成手順についても
当然触れますが、”役に立つ計画を作成するための勘所”に
より重きを置いて話をするつもりです。


外部向けセミナーに講師として登壇するのは昨年夏以来です。
しっかり準備して、良いセミナーにできるよう頑張ります!

・・・本当は、このブログでもご紹介した「県庁の星」や「ハゲタカ」の
話なんかもしたいところですが、なにぶん会社主催セミナーでも
あるため、あまりふざけずに真面目にやりたいと思います(笑)。


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求心力に欠ける二代目、三代目の経営トップに
リーダーシップを発揮してもらうためには、
「仕組み化」に加えて「演出」が必要です。

演出といっても、別に従業員をだますわけでは
ありません。

実力よりも少しだけ、
”リーダーシップがあるように”見せるのです。


具体的な手法は次のようなものです。

---------------------------


従業員に対して強いコミットメントを示す

まずは、経営トップとして腹をくくって会社の再建に
取り組む”姿勢”を見せることが重要です。

どうやるのか?

一番分かりやすいのは、再建に賭ける想いを
直接従業員の前で伝えることです。


但し、二代目、三代目の経営トップはこうした
プレゼンテーションを苦手としているケースが
少なくありません。

前回ブログで書いた、「戦略的な情報発信」と
同じく、”何をどのように伝えるのか”を入念に
考えた上で、リハーサルを行うことが重要です。

口下手でも、真摯に話をすれば従業員に伝わる等と
甘く考えてはいけません。

できるリーダーを演じるためには、プレゼンくらい
人並以上にできなくては話になりません。


あわせて、”経営トップとしてのケジメ”を明確にする
ことも効果的です。

例えば、個人利用していた社用車を返上する。
社長室に飾ってある絵画や骨董品を売却する。

口だけでなく、行動で強い覚悟を示すことが重要です。


長年放置されていた問題に対処する

再生局面にある企業は、必ずと言ってよいほど
不採算の商品や赤字事業を抱えています。

不採算であることは従業員も認識しています。

社内でも長年問題視されているものの、なんだかんだと
理由をつけては撤退もせずにズルズルと続けられている
ケースが少なくありません。

人も同様です。
管理職の中に、やる気も能力もなく、明らかに機能して
いない人間がいるにもかかわらず、降格も配置換えも
されずに、長年そのポストに居座っているケースがあります。

いずれも、従業員の多くが問題だと感じているにも
かかわらず、長年放置されている問題です。

こうした問題にメスを入れるのです。

例え小さなことであっても、ずっとフラストレーションを
抱えていた従業員からは、「ついに手をつけてくれたか!」と
少なからず歓迎されるでしょう。

さらに、「経営トップは、口だけでなく本当に会社を
変えようとしているんじゃないか!?」と感じさせる
効果も期待できます。



早期に目に見える成果をあげる

改革を成功させるためには、なるべく早い段階で、
成功事例を作ることが重要です。


こうした成功事例は Quick Win とも呼ばれます。

人のやる気は長くは続きません。

やる気が続くうちに、
再生に向けた新しい戦略が間違っていないことを
確信させ、”やればできる”という雰囲気を醸成する
必要があります。

どんな小さなことでもよいので、改善に取り組んでから
少なくとも3ヵ月以内には、何かしら成果をあげるのです。

そのためには、早めに成果があげられる取り組みを
予め計画に盛り込んでおくことが重要です。


難しい課題ばかりでは、成果を上がるまでに時間も
かかります。

意図的に簡単な課題に取り組み、早期に成果を
あげることで、”改善が進んでいる感”を演出するのです。


---------------------------

「仕組み化」も「演出」も入念な計画が必要です。
しかも、その計画の”狙い”が従業員に知れてしまうと、
ネタばれになってしまい、効果も半減してしまいます。

そのため、経営トップと外部のコンサルタント、そして
信頼できる役員だけで、”こっそり”と計画を立てる
ことが必要となります。

※もっとも、再生に向けた会社全体の事業計画は
 中核社員も参画させて作成すべきでしょう。


創業者も最初から優れたリーダーであったわけでは
ありません。悪戦苦闘しながら徐々にリーダーとして
成長してきたはずです。

二代目、三代目の経営トップも同様です。

当初こそ、「仕組み化」と「演出」という補助輪をつけ
リーダーシップを補強しなければなりませんが、
できるリーダーを演じる中で、次第にリーダーとしての
自覚と自信が芽生えてきます。



コンサルタントは戦略や計画の作成を支援する参謀で
あるとともに、経営トップのリーダーシップ開発を
支援するエグゼクティブコーチでもあるのです。


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前回の続きです。

求心力に欠ける二代目、三代目の経営トップに
リーダーシップを発揮してもらうためには、
「仕組み化」が効果的です。

但し、仕組みを作るからといって、頼りない経営トップに
いきなりカリスマ性が宿るわけではありません。

リーダーシップが発揮しやすい状態を仕組みで
支えるのです。


具体的な手法は次のようなものです。
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経営チームの結成

経営トップにカリスマ性や求心力が不足している場合、
一人で会社全体を引っ張っていくことはできません。

そんな時は、経営トップが何でもやろうとせず、
いっそ信頼できる役員にリーダーとしての役割を
任せてしまうのもひとつの手です。


そして、経営トップはその役員に対して指示、命令する
ことで、間接的に会社全体を掌握するのです。

1,000人の従業員に対して十分なリーダーシップを
発揮できなくても、相手が数名の役員であれば
何とかなるものです。



クレドの明文化

例え信頼できる役員であっても、一旦リーダーシップを
委譲してしまうと、細かい部分で方向性のズレや認識の
ギャップが必ず生じます。

もちろん、ズレが生じる度に、経営トップが指摘をして
修正すれば済む話です。

しかし、もともとリーダーシップが不足している経営トップが
役員に対して何度も強く言えるわけがありません。


結局、「彼がそう言うなら、そういう考えもあるのだろう」と
自分を納得させ流してしまうのがオチです。

そうした事態を防ぐためには、経営トップが考える
会社の方向性や重視する価値観等をクレドとして
明文化しておくことが効果的です。

クレドを印刷し、社内のいたるところに掲示する、
経営チーム内で定期的にクレドを読み合わせる等、
経営トップの考えを役員や従業員に刷り込んでいくのです。

自分が言いにくいことを、クレドに言わせる。
つまり、リーダーシップをクレドというモノに委譲するのです。


戦略的な情報発信

経営チームとしてリーダーシップを発揮することにより、
経営トップの負担は軽減されますが、反面、社内での
存在感が薄くなるというデメリットがあります。


それをカバーする方法として、経営トップ自らが従業員
に対して定期的に情報発信を行うことが効果的です。

方針発表会でのプレゼンテーションや社内メルマガ等、
手段は色々あります。

少なくとも、経営トップが何を考え、今後会社をどういう
方向へ持っていこうとしているのか、について自らの
言葉で伝える場・ルートを持つことが必要です。

これをやらないと、現場の従業員から、ウチのトップは
「いてもいなくても同じ」と言われてしまいます。


但し、思いつきで実施してはいけません。
中途半端な情報発信は、社内の混乱を招く恐れも
あります。

「どういう層に対して、どんなタイミングで、どういう
メッセージを発信するのか」を考え、戦略的に取り組む
ことが重要です。


いわゆるコミュニケーションプランのない情報発信は
単なるつぶやきに過ぎません。

---------------------------------------

他の役員やクレドにリーダーとしての役割を委譲する
一方、定期的な情報発信により経営トップとしての
存在感は維持する。

こうした仕組みを整備することで、経営トップの
リーダーシップ不足をある程度補完することが
できるのです。



しかし、再生局面にある企業の場合、仕組みを
整備するだけでは不十分です。

仕組みを真に機能させるためには、「演出」が必要です。


(次回に続く)


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