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先日、ある鋳造メーカーの製造課長と
話をする機会がありました。

話題は、あの「魔法のフライパン」です。

ガイアの夜明けをはじめ複数の
メディアで取り上げられているので
ご存知の方も多いと思います。

三重県にある錦見鋳造という会社が
製造販売する鋳物製のフライパンが
ここ数年大人気となっています。

鉄やステンレスに比べ熱伝導率が高く
調理に適している点がウリとのこと。

納期はなんと30ヵ月です!


錦見鋳造HP
www.nisikimi.co.jp/


私とその製造課長が、たまたま同じ
番組をみており、その番組の中で
同社が特集されていたのです。


同番組では、殺到する注文に対応するため
錦見鋳造が自動鋳造設備を導入し生産性を
大幅にアップした取り組みを取材していました。


私が、この特集をみたときに
真っ先に考えたのは次のようなことです。


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 いくら人気があるといっても、
 単価1万円程度のフライパンのために
 専用の自動設備を入れてペイするのか?

 投資計画の前提はどうなっているのか?

 今後、類似商品の参入も見込まれるため、
 販売ペースは先細りしていくはず。

 単価の下落や原材料価格の上昇も
 懸念されるが、計画にはそうしたリスクが
 考慮されているのか?

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職業柄、どうしても投資の採算性や
計画の妥当性が気になってしまいます。



商品ライフサイクルの成長期では
ある程度アグレッシブな投資が必要に
なります。

しかし、この時の需要予測を見誤り
結果的に投資倒れに終わるケースも
少なくありません。

特に中堅・中小企業の場合は
それが命取りになるケースもあり得ます。

※同社は地元東海地区の企業ですし、
 中小企業における新規事業展開の
 モデルケースでもあります。
 ぜひとも頑張っていただきたいところです。



一方、同じ番組を見ていた製造課長は
私とは全く異なる点に着目していました。


彼が関心を持ったのは
工場内における集塵機の設置方法でした。



鋳物製品の製造過程では大量の粉じんが
発生します。

この粉じんを適切に除去しないと
製品品質や人体に悪影響を及ぼす恐れが
あります。

そのため、鋳造メーカーでは、
粉じんを発生させないよう加工方法を
工夫したり、集塵機を設置する等して
対策を講じています。

日々、製造現場で問題解決に
当たっている製造課長として
集塵機の設置方法に着目されたのは
当然だと思います。

ただ、私にはない着眼点であったため
とても新鮮に映りました。


また、番組の中で集塵機が映っていたのは
ほんの数秒だったと記憶していますが、
見逃さずにチェックされていた点はさすがだと
感じました。

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同じ情報に触れても、人によって
着眼点は異なります。


それは問題意識の所在が異なるからです。

問題意識は普段抱えている課題や
興味関心によって形成されます。

前者は、主に職種や職位によって異なり、
後者は個人のパーソナリティの影響を
受けます。


言わずもがなですが、
着眼点が多ければ、それだけモノゴトを
多面的に分析することができます。



 ・土地勘のない分野であっても敬遠せず
  積極的に手を出してみる。


 ・ポジションやタイプの異なる人間とも
  勇気を出して交流する。



自分にない着眼点を得るには
こうした取り組みが効率的かつ効果的
だと思います。


年を重ねると、どうしても新しい分野、
自分が知らない分野に手を出すのが
億劫になりがちです。

しかし、着眼点という ” 自分の引き出し ” を
増やしていくためには、好奇心を失わず
” プチチャレンジ ” し続けることが重要です。


製造課長との雑談から、あらためて
そのことに気づくことができました。


私もエラそうなことは言ってられません。

2014年の目標として
本業のテコ入れに加え、未開拓の分野にも
チャレンジしなければいけませんね。


それでは、
仕事とは全く関係ありませんが、
手始めに、未だ足を踏み入れたことがない
” CLUB ” なるものに、勇気を出して行って
みたいと思います(笑)


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プロフェッショナルにとって
” こだわり ” って大切だと思います。

しかし、それ以上に重要なのが
何のためにこだわるのか?という
” 目的 ” です。


少し前の話ですが
たまたま同時期に放送された経済番組を
観て、改めてそのことを感じました。


一つ目の番組は
「ガイアの夜明け」です。

”本物の日本食"を世界へ(2013年10月15日放送)
www.tv-tokyo.co.jp/gaia/backnumber3/preview_20131015.html


同番組では
ミシュランの三つ星和食店「小十(こじゅう)」の
オーナーである奥田透氏が、フランスの
パリに出店する過程に密着しています。

奥田氏は美食の本場に乗り込み
” 本物の日本食 ” で勝負をしかけます。

多くの日本人スタッフを引き連れ、
メニュー開発や食材選びはもちろん、
店の内装や食器ひとつに至るまで
徹底的にこだわり抜きます。

日本とは食文化が異なる土地での
食材確保に苦戦する姿が印象的でした。



そして二つ目の番組は
「プロフェッショナル 仕事の流儀」です。

探検こそが、人生を彩る(2013年10月14日放送)
www.nhk.or.jp/professional/2013/1014/index.html


こちらは
知る人ぞ知るチーズ農家である
吉田全作氏に密着しています。

吉田氏曰く、チーズ作りで大切なことは
その土地の「風土の力を凝縮する」こと。

かつて、彼が海外でチーズ作りを研究していた頃、
現地の職人から次のようなことを言われたそうです。

「君は日本でチーズを作るんだろう?
 だったら、日本でチーズ作りを学ぶべきだ」

チーズは、原料となる乳を絞った牛の体調や
乳酸菌の状態、気温や湿度等の微妙な違いで
出来が大きく変わるそうです。

気候風土が異なれば、当然チーズ作りの
レシピや作業の間合いも異なるとのこと。


そのため、吉田氏は牧場を構える土地の
風土を知り尽くし、その土地でしか作れない
チーズを追求することにこだわっています。

” 郷に入れば郷に従え ” といったところ
でしょうか。


奥田氏の挑戦に対するアンチテーゼの
ようにも感じました。


一見すると、奥田氏と吉田氏は
正反対のことをやろうとしているように
見えます。


奥田氏は、” 日本で提供するものと同じ
クオリティの日本食を海外で提供する ”
ことに挑戦しています。

一方の吉田氏は、” その土地でしか作れない
チーズを提供する ” ことを追求しています。


二人ともこだわっている点はそれぞれ
異なります。

しかし、
プロとして「最高のものを提供する」という、
こだわる ” 目的 ” は共通しています。



古臭い考え方かもしれませんが、
何事も ” こだわり ” がなければ
望むような結果は得られないと思います。


一方で、目的レスなこだわりは
単なる自己満足に過ぎません。



たまに、
「自分はこれだけ手間と時間をかけて
やっているのに、どうして評価されないのか?」
と愚痴っている人をみかけます。


そのこだわりに目的はあるのでしょうか?

単なる自己満足に陥っていないでしょうか?


一度冷静になって自己分析をする必要があると
思います。


うーん、年を取るとなんか説教くさくなって
いけないですね(笑)。

まずは自分自身が気をつけたいと思います。


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前回の続きです。

私がゲンナリさせられた若い医師に
欠けているのは次の二つです。


①Sense and Respond

②問題解決マインド
 


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①Sense and Respond

聞き慣れない用語かもしれませんが、
IT業界やコンサルティング業界で
重視されている考え方です。

「Sense and Respond」とは
相手の反応に応じて(Sense)、
臨機応変に投げかけを行い(Respond)
相手の内面や発言の本質を見抜くことです。



今回の場合、
医師側が「Sense and Respond」を意識して
いれば、私の態度や発言のニュアンスから、
自分の質問や指導が ” ハマっていない ”
ことを感じ取り、アプローチを変えることも
できたはずです。

そもそもこの医師は、私の方を向かずに
話をしていました。

患者の反応に興味がないのです。

そんなんで、臨機応変の対応などできる
わけがありません。


限られた時間で患者をさばいていかなければ
ならない病院側の事情は理解しています。

しかし、自分のしゃべりたいことを一方的に
話して、患者の反応に関心を持たない
この若い医師には、「Sense and Respond」が
決定的に欠落していると感じます。


権威のある大学病院や市民病院であれば
まだしも、商圏の狭い郊外のクリニックで
このような対応をしていては、そのうち患者も
いなくなってしまうでしょう。



②問題解決マインド

医師は、患者の病状を改善するため、
専門的な知識をもとに診断し、
薬を処方したり、生活習慣に係る
指導を行います。

この若い医師も、私に対して一応は上記の
対応を行っています。

しかし、同じ病気であっても患者によって
状況は異なります。


世の中に、全く同じ問題は存在しないのです。


例え処方する薬は同じでも、患者に対する
説明や生活習慣に係る指導は、個別の
事情を踏まえ行われるべきです。


いくら教科書通りの正しい指導であっても、
それが患者の事情にフィットしていなければ
受け入れてもらえません。

指導したことが実行されなければ、医師が
行った診断や指導は全く意味がないことに
なります。



患者の抱える問題を解決したい(あるいは
すべき)というマインドを持った医師であれば、
患者の個別事情まで考慮した上で実効性の
ある指導を行うはずです。


ちなみに、
「プロフェッショナル(NHK)」や
「情熱大陸(TBS)」で取り上げられるような
トップ医師の多くは、こうしたマインドを持ち合わせ
ているように感じます。




”そもそも、医師は患者の病気を治すことに
コミットはしていない。

診断結果をもとに適切な薬を処方し、
正しいことを言うところまでが仕事であり、
その後の実行及び病状の回復については
患者の自己責任である。”


という考え方もあるかもしれません。

医師だって人間です。
人によって職業観は異なるので、そのこと
自体は否定しません。


但し、上記のようなスタンスの医師は、
おそらく患者受けが悪いでしょう。

よほどの専門性や希少性がない限り、
プロフェッショナルとして生き残っていくことは
難しい気もします。

もっとも、幸いなことに(?)国内では
医師の数が不足しているため、贅沢を
言わなければ食いっぱぐれることは
ないでしょうが・・・。


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「コンサルタントは企業の医者」と表現される
ことがあります。


確かに、患者(クライアント)を診断し、
処方箋(生活指導含む)を作成するという
点では似ています。

また、効果的かつ実効性のある処方箋を
書くためには、患者(クライアント)との対話が
重要である点も同じです。


そもそも、どの企業にも当てはまるような
処方箋は現場では役に立ちません。


また、特に中小企業の場合、処方箋を
渡すだけで問題を解決できるような企業は
ほとんどいないのが実情です。

医者として処方箋を渡すだけでなく、
時には看護師や栄養士、理学療法士として、
処方箋の実行を支援することがコンサルタントには
求められます。



人の振り見て我が振り直せ


私も、企業の医者のはしくれとして、
今回出会った若い医師のような
「残念なアドバイス」を行わないよう
気をつけたいと思います。


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